【7】全ての悪から、君を守ると決めた

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「叔母さんは一応優愛の保護者だろ。優愛も俺がいたほうが色々説明しやすいだろうしな」 「け、けど、明美さんはわたしのことなんて興味ないですから、許可はいらないと思います……」 叔母さんという存在が、彼女にとっての恐れや脅威の対象であるという事は、昨日の話でよく分かった。 何故そこまで彼女を忌み嫌うのか、正直理解出来ない。 彼女の母である姉の事をそこまで恨む理由も、分からない。 けれど、そんな事はどうでもいい。 俺がしたい事はただ一つ。 保護者の権利を叔母さんから奪う、それだけだ。 「これは大人としてのけじめ。いいからおいで」 俺はここでも、彼女に有無を言わせない。 何故なら、彼女が一人叔母さんに立ち向かった所で、罵倒されて終わるだけだからだ。 彼女への理不尽な対応を、俺がみすみす放っておく筈がない。
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