【7】全ての悪から、君を守ると決めた

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……おばあさん。 初めまして。 遠山春樹と申します。 今、お孫さんの身を預からせて頂いている者です。 正直、俺は胸を張って挨拶が出来る程の立派な人間ではありません。 けれど彼女と出会い、優しさに触れ、今は少しだけ正しく生きていけているような気がします。 俺は俺を正しくしてくれる彼女の事を、心から、大切に想っています。 いつか、俺が自分の成長に自信が持てるようになった時 改めて、彼女を迎え入れるお許しを頂きに参りたいと思います。 もちろん、彼女が俺を受け入れてくれたら、の話ですが。 フラれたら……どうぞ笑ってやってください。 最後に。 優愛を、正しく育てて下さってありがとうございます。 お陰様で、俺は彼女を汚さずにいられています。 彼女の真白を守りたいという想いだけが、俺の自制を保たせてくれています。 ですからどうぞ、安心してお眠りください。 彼女の事は、俺が責任を持って守ります。 では。 また、お会いできる事を願って。
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