【7】全ての悪から、君を守ると決めた

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『お母さんへ。 お母さんにも明美にも、私はたくさん迷惑をかけました。 親不孝な私のことを恨んでいるでしょう。 本当に、本当に、ごめんなさい。 そして私たちの罪はさらに重くなりました。 この子を産んでしまった。 だけどどうしても産みたかった。 この子は私と透さんが本当に愛し合っているという証明だから。 私達が許されることはありません。 許してほしいとも言いません。 本当は幸せになる資格もありません。 だけどどうかこの子にだけは、幸せになってほしい。 私たちの子ですから、たくさん苦労することでしょう。 どうか見守ってやってください。 この子が間違ったことをしたら、叱ってください。 この子が良いことをしたら、うんと褒めてあげてください。 私たちにできないことを、たくさんしてあげてください。 この子の名前は 優愛 です。 どうかこの子を 優しく、愛してください。』
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