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そもそも、十夜はまだ彼女の華奢な身体の良さを知らない。
以前彼女の華奢な身体を抱き締めた時、俺は今までにない程の欲情に苛まれた。
触れたら壊れそうな身体を、壊してしまいたくなる衝動がやってくる。
抱き締めると控えめに触れる膨らみの焦れったさに、想像が掻き立てられる。
あの、手に収まりそうな感じが丁度良いのだ。
華奢な体に無駄に肉付きのいい胸など、美しくない。
控えめな胸の良さが分からない十夜は、まだまだガキだな。
……いや、待て。
冷静になれ、俺。
こんなの、対抗心から生まれる醜い嫉妬じゃないか。
ガキはどっちだ。
この、俺だ。
……失礼。
少々、取り乱してしまった。
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