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彼女の、こういう純真な所が可愛すぎて、困る。
俺はにやける顔を落ち着かせようと、ふぅと小さく息を吐いた。
「なるほどねー。ところで藍崎さんさ、よくウサギに似てるって言われない?
ガタンッ
「あっれー? 遠山くん、どうしたの?」
「……いえ。失礼しました」
――くそ、やられた。
意表を突かれて、うっかり電卓を落としてしまった。
顔を上げると、教授はそれはもう無邪気な満面の笑みで、こちらを見つめていて……
……。
完全に俺の反応を見て楽しんでいる。
初めてパンダを目にした子供のような、そのキラキラとした瞳が……非常に腹立たしい。
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