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「始業式なんてダルいよねぇ。1時間もくだらない話聞かされるなんてまじ勘弁!」
女は迷わず俺の元へと歩み寄る。
大きな窓の下、誰がいつ持ち込んだのか分からない一人掛けのソファ。
ここが、俺の定位置。
「ねね、始業式だからブレザー着てきたんだけど、どぉ? 可愛い?」
「知らねー」
「ひっどーい! お世辞くらい言ってくれてもいいじゃん!」
女は口を尖らせる素振りを見せたものの、直ぐに不敵な笑みへと変え、ソファの肘掛けに手を付いた。
「私ブレザー嫌いなんだよねぇ、肩凝るし。だからさ、遠山くん」
女がここに来た理由。
それはサボりに来た訳でも、俺と喋りに来た訳でもない。
「脱がして?」
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