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細められた目と、描かれた紅の曲線、その姿はまさに女狐。
俺以外の男とも見境なくヤってんだろうな。
「朝っぱらから盛ってんね」
「だってぇ、遠山くんと会えるのもあと1年って思ったら、急に会いたくなっちゃって」
「ふぅん? アンタ3年なんだ」
「ひっどーい! 初めて会った時に言ったじゃん!」
女は今度こそ尖らせた口を、俺に寄せた。
「ね、早くシないと、始業式終わっちゃう」
そう言って女は踵の潰れた上履きを脱ぎ捨て、俺の上に馬乗りになった。
躊躇う事なく、俺のYシャツのボタンを1つ、1つと外していく。
「あのさぁ」
女が全てのボタンを外し終えた所で、その身体を引き剥がした。
後ろによろけた腕を掴んで反転させ、ドン、とソファに投げる。
「俺、見下ろされるの大嫌いなんだよね」
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