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――雲ひとつ無い秋晴れの日。
2限目、俺のクラスの授業は体育。
グランドに面したこの保健室。
5センチ程、隙間の開いたカーテンからは、光が漏れる。
「美緒さん」
「ちょ、ハル……んンッ」
保健室の真ん中で、その人を抱き締め、長く深い口付けを落とす。
耳に響くのは、厭らしい水音と
授業の終わりを知らせるチャイム。
上から斜めから、角度を変え、その身体を拘束し続け、遂にその時はやって来る。
隙間から漏れる光を遮断するのは、人影。
その見開かれた目と視線を通わせて、俺は密かに目を細めると、唇を離す。
「俺、本気だから」
何度目かの告白に、その人は艶に染まった唇を、きゅっと結ぶ。
「……ありがとう。嬉しい」
揃って校長室に呼び出されたのは、それから2日後の事だった。
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