【3】これが性悪な俺のやり方

14/44
前へ
/678ページ
次へ
「ちょっ、からかわないでください……!」 彼女は笑いを堪える俺の姿に、からかわれたと思ったのか、涙目で訴えてきた。 それも、反則的な可愛さで。 「よく、できました」 彼女が俺の名前を呼んだ。 たったそれだけで、何もかもが満たされた気分になって、心の中は飽和状態の温もりに包まれた。 彼女は向けられた笑顔に拗ねたのか、ふいっと窓の外へ視線を逸らす。 その所作さえも、俺にはただの癒しでしか無い。
/678ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6449人が本棚に入れています
本棚に追加