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「ちょっ、からかわないでください……!」
彼女は笑いを堪える俺の姿に、からかわれたと思ったのか、涙目で訴えてきた。
それも、反則的な可愛さで。
「よく、できました」
彼女が俺の名前を呼んだ。
たったそれだけで、何もかもが満たされた気分になって、心の中は飽和状態の温もりに包まれた。
彼女は向けられた笑顔に拗ねたのか、ふいっと窓の外へ視線を逸らす。
その所作さえも、俺にはただの癒しでしか無い。
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