【3】これが性悪な俺のやり方

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2度ほど謝罪をすると、彼女はようやく前を向いてくれた。 そして今度は、俺の横顔をじっと見つめてくる。 彼女は無意識なのだろうが、昨日も同じことがあった。 品定めなのか、単なる観察なのか。 向けられる無垢な視線には、意識を削がれる。 運転に、集中出来なくなる。 「……そんなに見つめられると、照れるんだけど」 俺が小さく呟くと、彼女は再び頬を染めて、慌てて前へと向き直った。 本音は寧ろ幾らでも見つめて欲しい位なのだけれど、彼女を車に乗せている以上、事故など起こすわけにもいかない。 ようやく運転に集中できる、と小さく息をついた時。 爆弾は、前触れもなく投下された。
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