6449人が本棚に入れています
本棚に追加
/678ページ
彼女は予想通り、当惑の色を浮かべるものの
「分かりました」
そう、小さく呟いた。
「よし。行くぞ」
満足感に、包まれる。
思惑通りに事が進んだことが理由ではない。
彼女が、俺に頼ることを選んでくれたからだ。
またしても半強制的に導いた答えだったが、それで一向に構わない。
今の俺にとって重要なのは、彼女と時間を共にしたいと思う自分のエゴ。
それだけなのだから。
最初のコメントを投稿しよう!