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「優愛は……白だな」
もしくは、淡いピンクか。
「……って、バカか、俺は」
女の下着の色を想像するなんて、俺は思春期真っ盛りの高校生か。
なんて自分にツッコミを入れながら、車へと向かった。
車に荷物を詰め込み、空になったカートをガラガラと押しやり、再びエレベーターへと向かう。
その途中、ポケットの中で震える携帯に気付き、足を止めた。
ディスプレイを確認すると、そこには『宮守教授』の文字が浮かんでいた。
「はい、遠山です」
『あ、遠山くーん。ちょっと聞きたいことがあってさー。今いいかなぁ?』
「どうぞ」
『んとねー、この前の学会でもらった事業多角化戦略のモデルについてなんだけど』
「あぁ、少し違和感のある定義の件ですね」
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