【3】これが性悪な俺のやり方

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「……すみません、あまり話したくないことでしたよね」 彼女は後悔の色を浮かべながら、俯く。 「いや、優愛には気兼ねなく家にいてもらいたいから、そのうち話そうと思ってたよ」 これは本音。 ただ少し、彼女にどう思われたのかが気に掛かる。 「……春樹さんは、お父さん想いですね」 彼女からスルリと落とされた言葉には、正直驚いた。 今の話をどう変換させたら、その感想が出てくるのか。 彼女は人間を綺麗なものだと思い込んでいる。 汚い部分を知らなすぎて、俺には目を背けたいほどのクリアさだ。 「まぁ、親父なりの償いみたいなもんなんだろうな」 「償い……?」
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