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助教の仕事を始めてから数ヶ月。
教授のやり方にも大分慣れて、仕事の効率も上がってきたところだ。
「教授。教務課に提出する書類をまとめたので、目を通して頂けますか?」
「あぁ、どれどれ? んー、おっけー!」
「ありがとうございます。では、提出してきます」
これは形式上、やらなくてはならないことなので、一応やっているだけ。
教授は書類を読んでなんかいない。
言葉通り、目を通しただけ。
大学の事務的な仕事は全て、俺に委ねられている。
頼りにされていると言えば聞こえはいいが、要は面倒な雑用を押し付けられているだけだ。
けれど早く仕事をこなせるようになりたい俺にとっては、寧ろ有難い事だった。
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