【4】今の俺なら、君を上手に愛せるだろうか

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「優愛、料理上手いんだな」 「そんなことないです。小さい頃から家事を手伝ってきたので、自然と作れるようにはなりました」 「そうか」 はにかんで俯く彼女を見て、冷静に思う。 世間一般の男性が、理想の女子像に掲げる項目の上位に「料理が上手い」が毎度の如く入り込んでくる理由。 それが今、よく分かった。 理想だとか、恋愛だとか、結婚だとか そういった類の話に疎いからこその、偏見的な意見なのかもしれない。 味噌汁なんて誰にでも作れると、これまた世間一般の女性から非難を浴びるのかもしれない。 それでも俺は彼女の事を、本気で天才なんじゃないかと思った。 それ程に衝撃な、幸福感だった。
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