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「お昼行ってきまーす!」 私は職場を出てテレビ塔の方向へ早足で歩いた。 時刻は12時を15分程過ぎている。 きっと昂太はもう待ち合わせの場所に到着しているはずだ。 南大通の交差点。 スクランブル交差点ではないその交差点を斜めに横切り、テレビ塔の脇に停められたネイキッド・バイクに視線を向ける。 その隣には昂太の姿。 私は彼に近付き、手を振りながら彼の名前を呼んだ。 「昂太、ごめーん!」 彼は私の姿に気付き、すぐに手を振り返してくれる。 そして予備ヘルメットを私に手渡し、バイクを停めるため駐車場まで付き合わせた。
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