Vol.6 仕事という言い訳

仕事という言い訳

仕方ないと思う反面少し寂しい。

だけど、この忙しさの理由が“仕事”だと言われてしまえば何も言えなくなってしまう。

―――なんだかモヤモヤする・・・。

たぁちゃんと付き合うまで、私はずっと１人で暮らしていたはずだ。

しかし彼と付き合ってからのこの数ヶ月は、週の半分以上を彼と共に暮らしていたから・・・。

少し会えなくなるだけで不安になる。

もしかしたら、再び１人になってしまうんじゃないかって。

せっかく一緒にいようと思える相手ができたから、私は些細な自分のワガママで彼を失いたくはなかった。

だけど彼が去っていくという不安感はあっても、彼の浮気を疑うような懸念は不思議とない。