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『………。』
皆の視線が突き刺さる。
沈黙を破ったのは
副長と呼ばれる男だった。
『お前、異国の者か?』
『…えっ?』
俯いていた私は顔を上げ
その男と視線を合わせた。
『言葉は通じるようですが…。』
斎藤と呼ばれる男が口を開く。
『なんだってそんな格好してんだ?』
『…っ。』
少し離れた後ろの方に
座っていた男が口を開いた。
赤みがかった髪に、
お腹にはサラシを巻いている。
『…この格好が…おかしいですか…?』
独り言のように呟いた。
そういえば皆、着物を着ていたり
忍者のような格好をしている。
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