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なんで、あんなに
汚れているのだろうか……?
不思議に思って
通行人…もとい中学生の
顔を見ようとしたが、
黒いパーカーを羽織って、
フードまでも被っているため
顔が見れなかった。
何年生だろう……?
なんて思っていたら、
中学生は
一通り撫でて満足したのか
子犬を段ボールに、戻した。
子犬の頭に手をおくと
「お前、飼い主は……?」
子犬は何を言っているのか
分からないようで
首をかしげた。
中学生は
ふっと笑うと
「お前も俺と同じで一人なんだな……。」
と言った
さっぶ!!!!!!
ぶわっと鳥肌がたった。
え、なに?
自分に酔ってるんですか?
一気に
その中学生が
イタく見えた。
サブい、サブいよ!
思わず、私は
早歩きで
子犬なんて目もくれず
子犬とイタい中学生の後ろを通りすぎた。
だから、私は
そのイタイ中学生が
私を見ていた事なんて気づかなった。
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