第1章

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あー……サムかった……。 子犬とその中学生の やりとりが頭から離れない。 それほど、印象的だったのだ。 普通は、あんなセリフ 今時のラブコメ漫画でも なかなか見れないだろう。 あー……! 忘れなくては……っ!! 一度、 その場で立ち止まって 「ふぅ……」 と一息いれて、 よし! これで落ち着いたはず! と、 心を落ち着かせてから 前をまた歩き出した。 気づけば、 もう家の近くだ。 長い煉瓦の塀が ずっと連なっている。 その塀の通りに 進んでいくと 大きな門の前に着く。 その門の柱には “大島” と書いた表札が目に入った。 「はぁ……」 思わずため息が出た。
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