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お日さまがぽかぽかとあたたかい春。
優しい緑の野原に草木がおいしげ、小さな花達が咲いています。
大きく広がる野原の中にぽつんと、小さな陰がありました。
「もう少し…もう少し」
ぶつぶつと呟いているのは野の花うさぎさん。
一生懸命お花を摘んでいます。
すると
「おーい、野の花うさぎさん」
遠くで誰かが野の花うさぎさんのことを呼んでいます。
声の持ち主は、野の花うさぎさんの一番のおともだち、春色うさぎさん。
野原をかけ回ったり、ちょうちょを追いかけたりどこに行くにもいつもいっしょ。
ふたりはとっても仲良しさんです。
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