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春色うさぎさんは、大好きな野の花うさぎさんに明るく声をかけます。
｢うさぎさんうさぎさん、何をやっているんだい？｣
｢お花を摘んでいるんだよ｣
野の花うさぎさんはお花摘みに夢中になってしまい、春色うさぎさんにそっぽを向いていてこちらを見ようとはしません。
それでも春色うさぎさんはいつものように野の花うさぎさんとお話したくて声をかけました。
｢どうして、そんなにたくさんのお花を摘んでいるの？｣
｢お花のかんむりを作るんだよ｣
｢そのかんむりを、誰にあげるんだい？｣
｢大切なヒトだよ｣
｢野の花うさぎさんの大切なヒトって、だあれ？｣
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