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何度もこすって流しているうちに、子供の素顔が明らかになっていく。
意外と顔立ちが整っていて、いい顔つきをしている。
将来はいい男になりそうだな。
そして髪を洗い流してやると
!!
これは驚いた。
この子供、髪が白髪なのだ。
全体的には真っ白い毛で、中には少し黒が混ざって銀になっている毛もある。
生まれつきだろうか。
若白髪は珍しいな。
それに毛が硬くゴワゴワしている。
「そういえば坊や、名前は何て言うでやんすか?」
平八が尋ねると、子供は困った顔で首を傾げた。
自分の名前がわからないようだな。
「じゃあ俺が名前を付けてやろう」
俺がそういうと、子供は嬉しそうに俺の方を振り向いた。
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