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三人でゆっくりと湯船に浸かり、そこで名前を考えてみた。
子供の頭をぼんやりと見つめる。
「髪が白いからシロなんてどうだ?」
俺が思いつきで提案してみると
「それじゃうちの隣のイヌと一緒でやんす!もっと人間らしい名前考えるでやんす」
平八に却下された。
もう一度考え直す。
「じゃあ…銀」
どうしても髪の色から離れられない俺。
平八はう~んと考えて
「もうちょっとひねりが欲しいでやんすね」
「ん~じゃあ、俺の爺様が一郎太という名前だからそこから一字もらって『銀太』なんてどうだ?」
「あ、それいいでやんすね」
子供も嬉しそうに頷く。
「よし、おまえの名前は今日から銀太だ!」
てなわけで、名無しっ子のことは、今日から銀太と呼ぶことにした。
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