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同心に連れて来られたのは、俺の長屋から南に下ったところにある『宮本宮神社』というところだった。
何の神様がいるのかは知らんが、大きな神社だ。
鳥居をくぐり奥に進んで行くと、この近江という同心と同じ黒い羽織を着た男が数人立っていた。
近江殿は、その男たちの間を通り
「今先生をお連れした!!」
と、大声で言っていた。
先生??
まさか俺のことじゃないだろうな。
境内の奥の方へ行くと、そこには深い雑木林があり、その一角に何かが置いてあるのが見えた。
その途端「うっ!」と声を出し、平八がピタリと立ち止まった。
何かを察知したようだ。
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