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「ぎょぇえええ!!」
後ろの方から平八の叫び声が聞こえる。
この死体を見て絶叫しているのだろう。
銀太を家に置いてきてよかった。
連れてきたらとんでもないものを見せる結果になっていた。
近江殿が俺の隣で膝を曲げ、死体をじっくり見た後に
「……龍志郎殿、これは一体何だ?」
と、俺に聞いてきた。
俺に聞かれてもわかるはずがない。
むしろこっちが聞きたい。
この流れから考えると、妖怪とかそんな感じの雰囲気だ。
俺がここに呼ばれたのは、きっと役人たちも妖怪か何かの仕業だと思っているからだろう。
……俺は一体、妖怪の何なのだ?
妖怪のことについては一切詳しくないが。
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