北海の氷壁

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ケータはなんといっても190㎝近くある身長。 だが体が頑丈な方ではなく、ヘディングも苦手。 足元のテクニックも高いわけではないが、とても判断力に優れ安定感がある。 そして理論派なのでキムコー同様、おれの師匠のような存在。 「ソラはフェイントより、まずはトラップミスを無くす方が先だね。」 「はい~。」 「ケーちんの言う通りだぞ。」 何故かケータの言うことは全面的に肯定するベンスケ。 「ワンタッチのミスから失点とかあるからね。」 「はい~。」 「まじトラップ大事だから。」 ベンスケめ!便乗しやがって。 ワントラップでショートパス、これをぐるぐるとひたすら続ける。 トラップして、パス。 トラップして、パス。 トラップして、パス。 ………。
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