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どうしよう。
どきどきしすぎて息が苦しい。
そんな時にまた綺羅がキスをしてくるから、酸欠になりそう。
でも啄むキスがだんだん深くなるにつれて、あたしもいつの間にかキスに夢中になっていて、綺羅のシャツを掴む手に力が入る。
「……んっ……き、らっ……」
「やべっ」
そう言って離れた綺羅。
「そんな目で見んなって」
そう言って綺羅に抱き締められた。
……って、そんな目ってどんな目?
なんて首を傾げる。
「腹減った」
この場には似つかわしくないような言葉が飛んできた。
でもそういえばあたしもお腹が空いたかもしれない。
だから二人で夕食を作って食べた。
前に綺羅はそれなりに料理はできるって言っていた。
それはほんとで、包丁使いなんて凄く上手だった。
あたし、負けたかもしれない。
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