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室長の視線で渉さんも私に気が付いた。
私が立ち上がって二人のところに行こうとすると、
室長はそれを手で制して首を横に振った。
どうやらそれはしなくていいようだ。
突然立ち上がった私に今度は祐子ちゃんが不思議がる。
「…どうしたの?」
そう言いながら、私の視線の先を振り返る。
「…あ」
祐子ちゃんも二人に気付く。
…と、同時に後ろのテーブルにいた彼女たちのことも視界に入れてしまった。
祐子ちゃんはすぐに正面を向き直して、少し顔を伏せた。
「祐子ちゃん…」
私もゆっくりと腰を降ろした。
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