4160人が本棚に入れています
本棚に追加
「あのこ…営業の中途入社の子でしょ?」
「私さ…あの子が菊森室長と話してるの、見たことあるよ。しかもなんか親しげに」
「なんで、あの子が?」
女子グループの中で一人声を大きく反応したのは噂女子。
「あの子…家がすっごいお金持ちなんでしょ?お嬢様は空気が読めないみたいね。二人の邪魔だってわかんないのかな」
明らかに私たちに聞こえるように発言していた。
噂女子の彼女にとっては、どうしても私と室長を結びつけておきたいようだ。そこにどんなメリットがあるのかまったく理解出来なかった。
それに…
祐子ちゃんに対するその発言はもう…聞いていられなかった。
カタン…
私は席を立った。
最初のコメントを投稿しよう!