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だけど、声を発したのは渉さん。
「あんたら、何か勘違いしてねえか?」
彼女たちの表情が固まる。
ついでに私の表情も動きも止まる。
「言っとくが菊森の女はそっちの方。邪魔だかなんだか知らねえけど、お前らの方がよっぽど邪魔だろ」
「…社長…!?」
「…渉!?」
驚く私たちをよそに渉さんは続ける。
食堂では私たちと彼女たちの間に生じた異様な空気が伝染するように、
食堂が徐々に静まっていった。
「知りもしねえでゴチャゴチャ言ってんじゃねえよ。菊森の女はそっち。こっちは俺の女だ」
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