もう一つの証-2

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彼女たちだけじゃなく… 食堂の社員、みんなが見てる。 それでも渉さんは止めなかった。 「釣り合うとか釣り合わねえとか、お前はいったい何で決めるんだ?」 「それは…」 いざとなったら… 答えられない。 「社長と秘書じゃ都合が悪いのか?金持ちとそうじゃなかったら釣り合わねえのか?身長差があったらダメなのか?歳の差があったらふさわしくねえのか?」 …そうじゃ…ない。 どうしてか 涙が出そうになっていた。 渉さんがこんなにも熱くなるなんて… 「望愛…」 渉さんは 私を名前で呼んだ。
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