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渉さんからの口づけを全部受け止めて
そして…言うの。
「渉さん…好き…」
渉さんはキスをやめて私の顔を覗き込む。
「お前さあ…午後から俺に仕事させないつもりか?」
「ち、違いますよ…」
「こんなんで仕事出来るかよ?」
私ってば…仕事のやる気を削(ソ)ぐなんて…
秘書、失格…
私がしゅんとすると、渉さんがクスクス笑う。
「バーカ。冗談だよ。いや、本気だけど。望愛、今日は早く帰るぞ」
「…はい。私も…言おうと思ってたところです…」
「へえ…。帰って何するつもりだったんだ?」
「…いっぱい…愛してあげます」
「じゃあ…俺はその倍、愛してやる」
どうしよう…
…待ちきれなくなる。
私は渉さんの首に腕を回し、そして自分に引き寄せる。
熱を込めて深く…たっぷりとキスをする。
「お前…マジでやべえよ…」
今だけは…
秘書失格でも…いいの
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