4160人が本棚に入れています
本棚に追加
渉さんたちの言う離は一度お店を出て別の建物になっていた。
お店の雰囲気と同じようにログハウス調の小さな建物。
決して新しくない建物は年月を経た分、余計に温かみのある雰囲気を醸(カモ)し出していた。
「素敵…」
「まだ中見てねえだろ」
「見なくてもわかりますよ」
私はドアを開ける渉さんの腕をそっと掴んだ。
中に入ると淡い照明が目に優しかった。
「素敵…」
「それしか言わねえな」
「だって…ホントなんですもん」
小さな建物の中にもロフトがあって、下はリビングでソファとテレビ。
ロフトの上がベッドらしい。
「…秘密基地みたい」
「子供か」
「…ロフト、行っていいですか?」
最初のコメントを投稿しよう!