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私が先に梯子(ハシゴ)を上がると、後から渉さんが上がって来る。
「お前、パンツ丸見え」
「ちょ、ちょっと渉さん、上向いちゃダメ」
短い梯子はあっという間。
渉さんが私をベッドに押し倒す。
「渉さん…」
「いつも…もっといろんなとこ見てるだろ?」
ロフトはまだ照明を点けていない。
下からの大人しい明かりがロフトをぼんやりと包み込む。
渉さんの優しい眼差しが私を抱く。
鼓動が速まって、渉さんからの次にカラダが準備を始めるのに
渉さんの手は…
なかなか動こうとしない。
「…渉さん…?」
渉さんの瞳に寂しさが浮かぶ。
私が根気よく待つと
渉さんは口を開いた。
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