もう一つの証-2

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「抱いても…いいのか?」 「…どうして…そんなこと聞くの?」 「…俺のこと…嫌になったろ?」 渉さんの目は真剣で悲しげなのに 私はクスリと笑った。 「いつもの…自信は?私が嫌になったと思いますか?」 私は上から覗き込む渉さんの顔を両手で包む。 「…こんなにも…好きなのに…」 渉さんの手が…恐る恐る私に触れる。 「…いいのか?」 私は頷く。 そして、言うの。 渉さんからの言葉が欲しくて。 「…私が…欲しい?」 渉さんは私の欲しい言葉をくれる。 「お前が欲しい…お前だけ… …お前しかいらない…」 私は我慢が出来ずに渉さんを引き寄せ唇を重ねた。
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