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「抱いても…いいのか?」
「…どうして…そんなこと聞くの?」
「…俺のこと…嫌になったろ?」
渉さんの目は真剣で悲しげなのに
私はクスリと笑った。
「いつもの…自信は?私が嫌になったと思いますか?」
私は上から覗き込む渉さんの顔を両手で包む。
「…こんなにも…好きなのに…」
渉さんの手が…恐る恐る私に触れる。
「…いいのか?」
私は頷く。
そして、言うの。
渉さんからの言葉が欲しくて。
「…私が…欲しい?」
渉さんは私の欲しい言葉をくれる。
「お前が欲しい…お前だけ…
…お前しかいらない…」
私は我慢が出来ずに渉さんを引き寄せ唇を重ねた。
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