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『ハイ。あたしは話したことあるわよね。加減を知らない先輩にメチャクチャやられて痛かった』
『芹香の話は覚えてるよ、血生臭いから』
菜月のきらきらした目に射抜かれて、心臓がヒヤリとしたのを覚えている。
『……そういうのは、リアルタイムだから効くの。あたしのは、もう終わった。昔のことだよ』
『人のこと、からかうからでしょ。色々話せって言うからには、自分の話だってちゃんとしてよ』
『そうそう、フェアじゃないって』
『フェアとかそういう問題じゃ……』
菜月と芹香に揃って視線を向けられ、たじろいだ。
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