第2章

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  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚ 「で、どうしてそれを僕のところに持ってくるんですか」 「え、だって……」  どうしてこんなものがあたしの前に置かれたのか判らなくて。  手紙を引き抜いてきていいものかどうか判らなくて。  かといって本棚に戻すのも躊躇われて。  うっかり借りてきてしまったあたしを、伊達先生はじとりと見下ろしてくる。 「そんなの、考えなくても判るでしょう。これは、きみが受け取っていい代物ではありません」 「へ?」 「中の封筒、開けてみなさい」 「でも、人の手紙を勝手に見るなんて」 「莫迦な。きみ宛てに決まっています」 .
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