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寄せられた伊達先生の眉がぴくり、と不機嫌そうに動く。
口ごたえをするのも躊躇われて、コクンと頷いた。
いつになく小さな動作になっているのを自覚しながら、カサカサと手紙の封を切って開く。
本当に、他人宛てだったらどうするんだろう。
「……あ」
開いて、自分の杞憂が間違いだったことに気付く。
「どうしたんです?」
「や、あの」
どうしたらいいか判らなくて、1行目だけで手紙を伊達先生の胸元に押し付けてしまった。
「飛鳥さん」
「無理、読めない」
うつむいたあたしの態度で何かを察したのか、伊達先生は大きく深い溜め息をつく。
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