第2章

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   耳の後ろで、伊達先生が浅く溜め息をつく。  その温度で、なんか、判ってしまった。  抱きしめるの“抱く”じゃない。  この人は教職のくせに、なんかもっとすごいことを望んでる。 「え、ええ……!?」 「犯罪ですか、やっぱり」 「え、いや、あの、その……」 「でも、僕はきみが何歳でも気にしてません」 「いや、気にしようよ……!」  伊達先生の腕の中で、どうしたらいいか判らなくてじたばたする。  彼は、少し腕の力を緩めてあたしの顔を覗き込んだ。  その瞳が熱く潤んでるような気がして、ドキリとする。 .
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