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覆いかぶさる重みに、頭の中が白く染まっていく。
「飛鳥……」
初めて呼び捨てにされて、泣きたいくらい嬉しかった。
漏らす吐息を、その度に口唇にすくい取られて、逆に注ぎ込まれもして。
いつ、まともな息をしたらいいのか判らなくって。
こうして、組み敷かれる悦びは、女にしか判らないものなのかな。
見上げる先の彼の表情から、次第に余裕がなくなっていくのをそっと盗み見た。
こんな些細な瞬間さえ、心が震える。
──ねえ、先生。
先生は、さっき諦めたような声で何か言ってたけど。
先生だって、あたしにそうさせるんだよ。
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