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──面倒な仕事が回ってきた、と思った。
確かに、部屋と研究室の往復に飽き飽きしてるとは言った。
言ったが、ここまでの変化を下さいなんて、誰も頼んでいない。
訪れた高校の門の前で、溜め息をつく。
着慣れないスーツで肩が凝りそうだ。
俺にこの話を持ってきたのが恩師である高殿助教授でなければ、鼻で笑いながら皮肉のひとつでも口にしてから蹴っていたところだ。
その話というのは、知り合いが校長を勤める高校に臨時講師としてしばらく詰めてくれないか──という内容だった。
冗談じゃない。
なんで俺が、ガキの相手をしなければならない。
中学生ならまだしも、高校生。
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