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いつも通りのデートなら、そのままどちらかの部屋に行って、恋人らしい時間を過ごしていたと思う。
だが、俺は食事を済ませてその場で彼女と別れた。
彼女の方は、俺の部屋に寄るつもりだったらしいが。
「今夜中に片付ける採点があるんだ」と言うと、仕方ないねとつまらなさそうにつぶやいた。
その顔で、まだちゃんと俺のことを好きでいてくれていることは、判ったが。
慣れれば慣れるほど、男と女というのは廃れていくものだろうか。
何の疑問も持たずに6年もここまで来たことが、不思議で仕方なかった。
確かに、彼女に対して甘く胸を疼かせていたことがある。
が、いつからそれがなくなったのだろう。
もう、思い出せない。
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