【Side 伊達:その名は毒殺】

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  「化学の松山と家庭科の三田、隠してるけどデキてる。面白いから黙ってるけど」 「……」  それは、すごい。  この学校にやってきて2日目で何となく気付いたことだ。  周囲の先生は気付いてないみたいで、判っているのは俺くらいだと思っていたんだが。 「そっちはオトナ同士だからいいけど。先生が前田に、ってのはさすがにヤバイと思うし」 「判ってますよ。言ったでしょう。まだそういう感じではないんです」 「まだってつけたがるってのは、進展させてえんじゃねえの?」 「どうなんでしょうね」  真田は不思議そうに俺を見上げて、ぽつりとつぶやく。 .
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