【Side 伊達:その名は毒殺】

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  「あんたくらいになったら、判んねえものなんてなくなんのかなって思ってたけど。案外、違うのか」 「……大人になればなるほど、知っているもの以外は判らないものだらけですよ。この歳になって女子高生が気になるとか、初めてですし」 「そっか、そりゃそうだな」  つまんねえこと言ったな、と肩をすくめて苦く笑った真田は、言葉遣いや態度のせいか、やけに渋く見えた。 .
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