【Side 伊達:その名は毒殺】

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   4人の女子高生達をどう言い聞かせたかは判らないが。 「毛利さんのことを明らかにするなり、怒られるなりすると思いましたか?」  前田さんはうろうろと視線を彷徨わせると、小さくコクンと頷いた。 「あ、でもね、違うの。伊達先生が言うとは思ってなかったよ。だけど、ちゃんと言いなさいって問い詰められるかも、って思ってて」 「どちらでもなかったから、拍子抜けしましたか」 「そんな感じ……それで、彼女達も今日はさすがに気まずいかなって思ったんだけど。ごめんって謝られた」 「よかったじゃないですか」 「うん、でもなんか色々覚悟した分……」 「疲れた、と」 .
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