【Side 伊達:その名は毒殺】

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  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚  数日して、行事前の調整で受け持つ授業が午後しかないという、たまたまの余暇があった。  諸々の支払いや役所などを回ってから、ゆったりと昼前に学校にたどり着く。  俺は非常勤だからそのまま数学教員室に直行してもよかったのだが、校長か教頭に顔を見せてから仕事に入るということを習慣づけていたため、先に職員室に向かった。  が、授業中だというのにやたら職員室が騒がしい。  廊下まで漏れてくる甲高い声は、明らかに女子高生達のもの。  何か面倒ごとでもあったのだろうかと考えると気が重いが、避けるというのも性に合わない。  面倒なことが嫌いなのは、自分がそれを回避することを選択しないからだ。 .
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