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「…ケルベロスか」
『そうだ』
『Zzzzz』
『お前が我々を呼んだのだな?』
3つの頭が交互に話す。……にしても本当に交互に寝るんだな頭。
『それにしても』
『良くそんな魔力量で呼べたな』
ちなみに言っておくがこの世界において俺の魔力量は異常な程に多い。では何故こいつら?は俺の事を馬鹿にしているのか、その理由は簡単俺が【魔力隠蔽】を使っているからだその為に俺の魔力量は少なく見えるのだった。
ん?【魔力隠蔽】って何かって?こいつは闇属性の魔法で自分の魔力量を操作出来るのだ。だけども自分よりも大きな魔力量には出来ない。
…説明下手ですみません。
そして何故俺が【魔力隠蔽】を使っているのかそれは、契約の儀が戦闘だと思うからです。油断させておいて魔力を一気に解放すると相手がビビるからです!
ああそうだった契約の儀について説明しようか。これは人の言葉を話せる使い魔と行う事で相手に認めてもらう為にするようなものです。内容は様々で問いかけだったり戦闘だったりします。
「契約の儀の内容はなんだ?」
『それは勿論』
『Zzzzz』
『戦闘だ』
……いい加減真ん中の寝ている頭起きろよ。
「分かった」
そう言い俺は魔刀【龍斬】を手に取り闇の魔力を流す。ちなみに闇属性は物質硬化能力をもっているらしい。
「いくぞ」
『手加減くらいはしてやる』
『さあこい!』
そして俺は【魔力隠蔽】を解除した。
『!!なんだ』
『この魔力は!』
俺はさらに強く踏み込み【縮地】を使い姿を消す。後に残ったのは足跡と足音だけでケルベロスは寝ている頭以外がキョロキョロと辺りを見回している。そして攻撃しようとするもかわす。恐らく殺気や匂いでバレたのだろう。
「ちっ」
思わず舌打ちが出てしまった。
『油断していた【ヘルフレイム】』
頭上に巨大な火球が現れる。そしてそれが落とされるが【縮地】で逃げるがあの火球が落ちた所を見た瞬間ゾッとした。何故ならクレーターが出来ておりさらにその表面がガラスのようにツルッツルなのだ。
ならば殺られる前に殺ってやる。
「我の魔力に当てられし風よ奴の身体にまとわり身動きを封じよ【風縛】」
するといきなり風の流れる向きが変わり奴のケルベロスの身体にまとわり動きが止まった。
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