第1章

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「柏崎教授!大発見です」 「ほう、何を見つけたんだ?緒毛方君」 「人類に革命を起こす細胞です」 「革命的な細胞・・・本当か?」 「はい。ストップ細胞と名付けました」 「ほう、STOP細胞・・・。今話題のSTAP細胞と関係が?」 「全くありません。僕が言っているのはSTOP細胞ですよ!」 「まぁまぁ、そんなに興奮しなくても・・・で、証拠があるのかね?」 「あります。僕は、その細胞のせいで毎日動きが止まっています」 「それが証拠?研究ノートはどうなっている?」 「研究ノートはあります。データの改ざんは毎日です」 「ぬなっ!」 「STOP細胞はあります!!論より証拠です!」 「ま、まぁ・・・君の堕落な日常を見ていれば理解は出来るが・・・」 「証拠が欲しいなら、僕の改ざん研究ノートを見て下さい」 緒毛方は、汚い字で研究データと書かれた大学ノートを乱暴に突き出した。
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