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結局、テルミに逆らうことができないまま、俺はそのバックを購入した。
完全に、ヒモ扱いの俺。
そして毎回テルミは、いつの間にかそのままタクシーを捕まえ、消えていく。
「・・・・復讐してやる。」
俺は自分の行いを棚にあげながら呟いた。
家に帰るなり、パソコンを開き、インターネット上で『復讐』を検索する。
すると、ある2ちゃんねるに行き着いた。
『みなさん、「フリーマーケット」ってサイト知ってる?』
『あ、噂のやつ!(笑)』
『知ってるよー』
「・・・・フリーマーケット?」
俺はそのまま検索をかけてみる。しかし、ごく普通のフリーマーケットしか探し出せない。
意味がわからないまま再度、2ちゃんねるを読み進める。
『あれでしょ、何でも売り買い出来るネットのマーケット』
『でもそれって、あんまり出会えないんしょ?』
『詳しくはここ!!』
「何か、怪しくねーか?」
しかし、逆に好奇心を駆り立てられてしまう。
そして俺は『危険度Max』と書かれた赤字のリンクにアクセスした。
だが画面は暗いままで何も起こらない。
「なんだよ、デマかよ」
一気に興味が薄れ、俺は椅子に上半身を預けた。
『ポーン』
「メール?」
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